公開日:2019-11-22 | 最終更新日:2024-10-17
「引越し時に、他府県に車を輸送したいけど、どうすればいいか分からない。」
「業者に車を輸送してもらう際の料金はどれくらいなのか気になる。」
車をお持ちの方で、遠方へ引越しをする方の中には、上記のような疑問を抱いている方もいることでしょう。本記事では、引越し時に車を輸送する3つの方法、輸送料金、注意点についてご紹介します。
他、数ある引越し業者の料金比較もしたいという方は引越し見積もりの比較サイト【引越し侍】がおすすめです。
引越し時の車の輸送はどうすればいい?
引越し時に車を輸送する方法には3つの方法があります。
- 引越し業者に依頼する
- 車の陸送業者に依頼する
- 自分で運転して運ぶ
それぞれの特徴やメリット・デメリットに触れながら、どのようにすれば安く抑えることができるのかも紹介していきます。
引越し業者に陸送を依頼するメリット・デメリット
引越し業者に依頼するメリット・デメリットは以下の通り。
- 引越しと同時に手続きできるので手間がかからない。
- 陸送業者に依頼するより料金が割高になってしまうことがある。
- 引越しシーズン(2月・3月・4月)に依頼すると更に割高になる。
引越し業者に車を運んでもらう場合、比較的手間をかけず済ませることができます。それは、引越しの手続きをする際に、同時に車の輸送手続きすることができるからです。
ただ、この際に注意する点は、輸送時にかかる料金。引越し業者の専門領域は、「荷物を運ぶこと」なので、車の輸送は、提携業者に委託していることがほとんどなのです。
そのため、引越し業者に依頼すると、仲介手数料を取られ、料金が割高になってしまいます。
また、引越しシーズン(2月・3月・4月)に依頼すると更に割高になることがあります。実際にヤマトホームコンビニエンスのHPでは以下のように記載されています。
2/1~4/15の申し込みの作業に関しては、本体価格より車両が30%程、バイクが10%程加算された料金となることが記載されていますね。
料金が割高になっちゃうのか~。
そうだね。多少料金が高くても、手間をかけたくない人におすすめだよ!
車の陸送業者に陸送を依頼するメリット・デメリット
車の陸送業者に依頼するメリット・デメリットは以下の通り。
- 引越し業者に依頼するより料金が安くなる。
- 追加料金を払うことで、登録納車・住所変更・名義変更などの手続きを行える。
- 陸送会社に連絡して、別で日程調整するので多少手間がかかる。
基本的には、引越し業者のメリット・デメリットと対になります。別で陸送業者に依頼するため、多少の手間はかかるものの、引越し業者に依頼するより安く済むことがほとんどです。
また、業者によりますが、追加料金を払うことで、登録納車・住所変更・名義変更などの必要手続きを行ってくれることも嬉しいポイント。用途に合わせて利用すれば、引越し業者よりも便利に利用することができます。
ただし、引越しの際に利用するときは、車内に収納ケースや割れ物などを含む大きな荷物を積んでの輸送はできません。
車のパーツやスペアタイヤなどを積んでの輸送はできますが、紛失や破損の保証は効かないなめ心配であれば予め任意保険に加入しておきましょう。
自分で運転して運ぶメリット・デメリット
自分で運転して運ぶメリット・デメリットは以下の通り。
- 近距離であれば一番安く運ぶ手段である
- 自分で運ぶので手間がかかる
自分で運転して車を運ぶ場合、近距離であれば費用を安く済ませることができます。それは、自走になるので高速代とガソリン代でだけで済ますことができるから。
一方で、長距離になると、その分高速代やガソリン代が増すだけでなく、時間的拘束が増え、手間がかかります。その上、運転疲れにより事故を起こす可能性も。自分で運転して運ぶ際は、十分に注意して運ぶようにしましょう。
【比較】陸送業者に依頼する方が安く済む
陸送業者 | 引越し業者 | |
東京都→大阪府 | 40,000円前後 | 50,000円前後 |
北海道→福岡県 | 90,000円前後 | 105,000円前後 |
福岡県→大阪府 | 55,000円前後 | 65,000円前後 |
東京都→沖縄県 | 80,000円前後 | 100,000円前後 |
上記の料金は、車陸送.comの陸送依頼の実績を元に作成しています。
引越しシーズンによる繁忙期や積載車の予約状況によって料金は変わりますが、弊社(車陸送.com)のデータでは、陸送業者に依頼すると、引越し業者に依頼するより1万円ほど安くなることが分かりました。
業者によっても料金は前後するので、一度見積もりを取ってみるのがおすすめです。
引越し業者で陸送の見積もりを取らない方が良い理由を詳しく解説
前述したように、引越し業者に陸送の依頼をすると割高になることがわかりました。
引越し業者は、特に引越しシーズンになると陸送料金を高く設定することがあります。一度見積もりを取ってみるとわかりますが、その料金設定には驚きです。引越しをする方は、やむを得ず申し込んでしまう方が多いのですが、非常にもったいないです。
車の陸送は、陸送業者で見積もりを取ることで、コストを抑えることができます。
陸送費の相場料金や輸送にかかる日数は?
陸送料金や日数かかるは、車両状態や依頼する業者によって変わりますが、ある程度の相場観はあります。
区間 | 料金 | 日数 |
同一都道府県内or隣県 | 1~3万円 | 2~4日 |
遠方(5~10時間) | 3~10万円 | 4~10日 |
陸送費について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
また、陸送にかかる日数について詳しく知りたい方は車の陸送にかかる日数はどのくらい?【都道府県別表と事例付き】の記事をご覧ください。
引越し時に車の陸送見積もりを安くする3つのコツ
さて、陸送費の相場価格や輸送日数については分かったと思いますが、「なるべく安く依頼したい」というのが本音ですよね。
以下では陸送費を安くする3つのコツを紹介しています。
自動車を近くの陸送業者の営業所に持ち込む/取りに行く
個人宅から個人宅までの輸送が一般的な中、実は、陸送依頼をする際に、業者の営業所に持ち込むという方法があり、陸送業者によって対応は異なりますが、5,000円程安く済むことがあります。
さらに、時間にも融通が効き営業時間内ならいつでも依頼可!という陸送業者が多いです。
また、納車の際は、陸送業者によって輸送された車を保管しておく営業所(一般的にヤードと呼ばれる)に自身で引き取りに行くことで、さらに安くなることがあります。※ただし、ヤードを持っていない業者のみ対応してくれません。
見積もりをする際に、「ヤード持ち込み、ヤード引き取りは可能ですか?」と聞いてみましょう。
営業所(ヤード)は僻地にあることが多いですが、自宅から近ければ持ち込みでもいいかもしれないね!
時間の融通をもたせる
引越しと同様、車の陸送には繁忙期があり、どの陸送業者も2月〜4月が繁忙期となっています。その理由は、引っ越しや、新生活を迎えると同時に、自動車を移動させたり、あるいは手放す方、購入する方が急増するためです。
自動車の輸送担当である陸送業者は、この時期大変忙しくなるため、料金を割高(1.5~2倍)にしている業者もちらほら見受けられます。
また、繁忙期に依頼してしまうと、時間の融通が効きにくかったり、陸送自体を断られたりする可能性もあり、あまりオススメできません。
2~3ヶ月前に予約をすることで、確実に依頼することができる上に、料金を抑えることもできます。
時期をずらしての予約をすることで、料金を抑えることができる上に日程も融通がききます。
繁忙期に依頼するならなるべく早めに予約しよう!
引越しの際は陸送会社に依頼することで安くなる
遠方へ引越しをされる方の中には、引越しと同時に自動車を陸送する方も少なくありません。
こういった場合、引越し業者にオプションで陸送依頼をすることになりますが、料金が割高になってしまう可能性が高いです。
引越し業者があなたの自動車を陸送する場合、陸送車両をチャーターして車両を運ぶことになります。混載便プランにするなどで費用を抑えることもできますが、仲介手数料がかかるため、基本的には個人で陸送業者に依頼するよりも割高な費用がかかってしまう可能性が高くなります。
※混載便プラン:特定の同じ地域や、同じ方面へ複数の自動車をひとつの大型積載車に積み合わせて輸送するプラン。
さらに、引越しのピークは2月から4月です。その期間は引越し業者にとって繁忙期のため、この時期の引越しは料金が高く(1.5~2倍ほど)、シーズン加算があります。陸送も例外ではなく、余計に費用が掛かることになります。
このような理由から、引越し業者とは別で、陸送専門業者を探すとコストの削減につながるのでおすすめ!
車の輸送を依頼する際の注意点
引越し業者や陸送業者に車の輸送を依頼する際は、以下のような注意点を確認しましょう。
- 改造車・不動車・旧車は輸送できない場合がある
- 引上げの際にドライバーと車両に傷がないかチェックする
- 車内に物を残さないようにする
- 損傷やトラブルに関する保険適用について
- 見積もり時に聞かれることを把握しておく
それぞれの注意点について詳しく説明します。
改造車や不動車は輸送できない場合がある
【ローダウン車】
ローダウン車とは、「車高を低くするように改造された車」です。
通常の輸送で運べる最低地上高の目安はフロントバンパー・サイドステップ・リアマフラーの下部と地面のと間が15cm以上必要になります。最低地上高が15cm未満のお車の場合、通常のお車とは輸送方法と輸送ルートが異なる為別途お見積りになります。
一度、電話でお問い合わせすることをおすすめします。
【全高2.0m以上の車】
ハイエースなどの全高が2.0m以上ある車は、ローダウン車と同様、陸送方法が通常とは異なるため、料金が割増されるケースが多いです。
場合によっては、料金が2、3倍になることも・・・。ですので、このような全高が高い車も事前に料金を確認しておきましょう。
【事故車】
故障や事故などで動かなくなってしまった自動車は、ウィンチを使用して積載車に積む作業が必要になるため、料金は3倍、4倍になることもしばしば。
不動車を数十万かけて移動させたい人は少なく、この場合は、「廃車」という選択肢に至る方が多くなります。もし不動車の場合は、費用面をよく考えた上で選択しましょう。
なお、廃車をご検討になる方は、廃車買取のハイシャルをご覧になってください。
【不動車】
家に置きっぱなしの不動車や、故障してしまった不動車は、ウィンチを使用して積載車に積む作業が必要になるため、料金は3倍、4倍になることもしばしば。
不動車を数十万かけて移動させたい人は少なく、この場合は、「廃車」という選択肢に至る方が多くなります。もし不動車の場合は、費用面をよく考えた上で選択しましょう。
【旧車】
年式が古い車、特に旧車は輸送費が割高になるか、輸送自体ができないこともあります。
その要因は、旧車の輸送方法が特殊であることと、保険料が上がるということです。
まずは一度、陸送業者に年式や車両状態を伝えて輸送の可否を聞くことをおすすめします。
事前に傷などがないかチェックする
車の引き渡しの当日は、車両状態(傷の有無)を確認するようにしましょう。外装は輸送中に傷つく可能性もあるので引取に来たスタッフの方と一緒にチェックするようにします。
このとき、ほとんどの業者で、複写式のチェック表を貰えるので保管しておこう!
これらに注意しながら陸送業者に愛車を運んでもらえれば、トラブルに巻き込まれる確率もぐっと低くなりますよ。
車内に荷物を残さないようにする
車内に、収納ケースや割れ物などを含む大きな荷物を載せての輸送は基本的にできません。
陸送ドライバーに注意されず、荷物を載せることができたとしても、紛失や破損の保証が効かないので、車内には何も載せないようにすることを心掛けましょう。
なお、車のパーツやスペアタイヤなどを積んでの輸送はできますが、紛失や破損の保証は効かないなめもし心配であれば、予め任意保険に加入しておきましょう。
見積もり時に聞かれることを把握しておく
以下は陸送会社に依頼する際に、用意しておいた方がいい情報一覧です。
- 引上げ元住所(県+市)
- 納車先住所(県+市)
- 車種
- 自走の可否
- 改造の有無
これらの情報を正確に伝えることで、車の輸送費用が明確にわかります。
車の引越し後に必要な手続き
車の引越しをした場合は、引越し後にいくつかの手続きを済ませる必要があります。(以下にまとめています。)手続きには期限が設けられているものもあるため、引越し後2週間以内には済ませるようにしてください。
- 運転免許証の住所変更
- 車庫証明の住所変更手続き
- 自動車検査証(車検証)の住所変更手続き
- 自動車の住所変更
まとめ
今回は、引越し時に車を輸送する3つの方法、輸送料金、注意点について紹介しましたが、いかがでしたか?
「引越し業者」「陸送業者」「自走」それぞれを比べてみて、納得する車の運び方を選んでみてくださいね。
また、数ある引越し業者の比較もしたいという方には、引越しの一括見積もりサイトがおすすめです。
「引越し侍」は全国各地の300社以上の引越し業者へ、一度に見積もり依頼ができるサービスです。同じ引越しの条件でも数万円単位で見積もり金額の差が出るため、費用を抑えたいとお考えの方は、ぜひご利用ください。