公開日:2019-11-22 | 最終更新日:2026-02-26
「引越し時に、他府県に車を輸送したいけど、どうすればいいか分からない。」
「業者に車を輸送してもらう際の料金はどれくらいなのか気になる。」
車をお持ちの方で、遠方へ引越しをする方の中には、上記のような疑問を抱いている方もいることでしょう。
本記事では、引越し時に車を輸送する3つの方法、輸送料金、注意点についてご紹介します。



引越し時の車の輸送はどうすればいい?

引越し時に車を輸送する方法には3つの方法があります。
- 引越し業者に依頼する
- 車の陸送業者に依頼する
- 自分で運転して運ぶ
遠方への引越しでは、時間や体力の負担を避けるため、引越し業者または陸送業者に依頼するケースが多くなります。
一方で、自分で運転する方法と比べると、輸送料金や日数がかかる点は理解しておく必要があります。
この章では、それぞれの方法についてメリット・デメリットを整理し、自分に合った輸送方法を判断できるように解説します。
引越し業者の車輸送オプションで輸送する
手間をかけずに車を輸送したい場合は、引越し業者の車輸送オプションが向いています。
引越しと車の輸送を同じ窓口で依頼できるため、スケジュール管理や手続きの負担を減らせる点が大きな理由です。
引越し業者に依頼するメリットとデメリットは以下の通りです。
| メリット | デメリット |
| 手続きが簡単 | 輸送料金が高くなりやすい |
| 陸送業者選び不要 | 日数がかかる場合がある |
多くの引越し業者では、家具や荷物の運搬とは別に車両輸送のオプションプランを用意しています。
引越しと同時に車の引き渡し・搬入を行うため、全体の段取りを一本化できる点は魅力でしょう。
ただし、実際の輸送作業は提携している陸送業者が担当することが一般的で、その分中間コストが上乗せされる傾向があります。
料金は見積もりベースとなるため、事前に費用感を確認しておくことが重要です。
また、2月〜4月の引越しシーズンは予約が集中し、引っ越し業者の人手や車両が不足しやすくなります。
その結果、希望日より数日遅れて車が到着するケースもあるため、余裕を持ったスケジュール調整が欠かせません。
車の陸送業者に依頼して輸送する
引越し業者に依頼する方法以外に、車両輸送を専門に扱う陸送業者へ直接依頼する方法があります。
陸送業者に依頼する場合のメリット・デメリットは以下の通りです。
| メリット | デメリット |
| 中間コストがかからない | 引越し業者とは別に対応が必要 |
| 住所変更などの書類変更も対応 | 2~4月は希望日での予約が取りにくい |
陸送業者は自社で保有する積載車やヤード(保管場所)を使って車を輸送するため、引越し業者のオプションサービスに比べて、料金や日数がかかりにくいという特徴があります。
一方で、車両輸送に特化しているため、原則家具や荷物を一緒に運ぶことはできず、引越し業者とは別に依頼が必要です。
そのため、車両の引取日と新居への入居日を調整しにくい点は、デメリットと言えます。
ただし、陸送業者の中には住所変更などの手続きをまとめて対応してくれるケースもあります。
引越しに伴い車検証の情報を変更する手続きをできるだけ減らしたい方や、初めて車を輸送する方にとっては、利用しやすい方法です。
当社車陸送.comでは、陸送費用にプラス33,000円(税込)で住所変更の代行手続きが可能です。お気軽にお問い合わせください。
なお、引越し業者と同様に、陸送業者も2月〜4月は繁忙期にあたります。
希望する日程で輸送したい場合は、早めに見積もりを依頼し、予約状況を確認しておきましょう。
自分で運転して運ぶ
引越し時の車の輸送費用を最も抑えられる方法は、自分で運転して移動することです。
自分で運転して運ぶメリット・デメリットは以下の通りです。
| メリット | デメリット |
| コストが抑えられる | 長時間の運転負担が大きい |
| スケジュールを自由に組める | 事故や渋滞のリスクがある |
自分で運転する場合、業者への依頼が不要なため、かかる費用はガソリン代や高速料金のみになります。
たとえば、大阪から東京へ引越しする場合費用の目安は、高速料金とガソリン代を合わせて2万円前後になるケースが多いです。
業者に依頼すると近隣の県であっても3万円以上はかかるため、低価格で車を移動させたい人にとって最も最善な選択肢と言えます。
一方で、長距離の場合は体力的・時間的な負担が大きいうえ、悪天候や慣れない道の運転による事故発生のリスクがあります。
自分で運転すれば業者に依頼するより低価格で輸送できますが、引越し準備で忙しい時期に長時間運転が負担にならないように選択しましょう。
引越し時の車の輸送にかかる日数や費用相場
引越し時、車の輸送費用を安く抑えたい場合は、陸送業者がおすすめです。
車の輸送費用と日数は「輸送距離」と「依頼する業者」により異なります。
引越し業者の輸送費用には、提携業者への委託費用が含まれるため、陸送業者に比べて2〜3割ほど高くなる傾向があります。
陸送業者に車の輸送を依頼する場合の目安は、以下のとおりです。
| 区間 | 料金 | 日数 |
| 短距離(近隣の県) | 3万~4万前後 | 4日~5日 |
| 中距離(5~10時間程度) | 9~10万円前後 | 7~10日 |
| 長距離(船+陸路) | 16~27万円前後 | 9~16日 |
※車陸送.comの陸送依頼の実績を元に作成
例えば、大阪から東京への引っ越しに伴い車を輸送する場合、陸送業者の料金相場は95,000円程度で、1週間前後輸送にかかります。
一方で、引越し業者の料金相場は98,000円程度で、7〜10日輸送にかかります。
輸送距離が伸びるほど人件費や移動コストが増えるので、複数の業者から見積もりをとり、相場感を把握することが大切です。
引越し時に車の輸送見積もりを安くする3つのコツ

車の輸送費用は、依頼のタイミングや業者選び次第で、価格を抑えられる場合があります。
- 2月〜4月の繁忙期を避ける
- 陸送専門の業者に依頼する
- 陸送業者の営業所まで持ち込む・引き取りに行く
これら3つのポイントを意識することで、見積もり金額に差が出やすくなります。
2月〜4月の繁忙期を避ける
引越しで車を輸送する場合、2月〜4月の繁忙期を避けて依頼すると、輸送費を抑えられます。
この時期は引越しや車の売買が集中し、輸送料金が通常期より10〜15%ほど高くなる傾向があります。(※業者ごとに異なる)
また、繁忙期は予約が埋まりやすく、日程の融通が利かないケースや、依頼自体を断られる可能性もあります。
1〜2ヵ月ほど時期をずらして予約をすることで、費用を抑えつつスムーズに輸送できる可能性が高まります。
陸送専門の業者に依頼する
輸送料金を抑えたい場合は、陸送専門業者への依頼がおすすめです。
引越し業者の車両輸送サービスは、提携業者への委託や車両チャーター代が発生するため、割高になりやすい傾向があります。
一方、陸送業者は自社の積載車で輸送するため、中間コストを削減できます。
見積もり時は、下記の内容に答えられるように用意しておくとスムーズに話が進みます。
- 引上げ元住所(県+市)
- 納車先住所(県+市)
- 車種
- 自走の可否
- 改造の有無
なお、陸送業者でも引越しシーズンでの依頼や特殊車両の輸送は高くなるため、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
港や陸送業者の営業所に持ち込む/取りに行く
個人宅から個人宅までの輸送が一般的な中、船便で輸送する場合や営業所(ヤード)をもつ業者の場合は、持ち込みや引き取りに対応していることがあります。
こういったケースでは、陸送業者によって対応は異なりますが、5,000円程安く済むことがあります。
遠方や離島に引越しする場合は、港や営業所まで持ち込みや引き取りが可能かを確認してみましょう。

営業所(ヤード)は僻地にあることが多いですが、自宅から近ければ持ち込みでもいいかもしれないね!
引越し時に車の輸送を依頼する際の注意点
車の輸送では、事前確認を怠ると追加費用やトラブルにつながります。
ここでは、特に注意しておきたいポイントを紹介します。
- 改造車・不動車・旧車は輸送できない場合がある
- 引上げの際にドライバーと車両に傷がないかチェックする
- 車内に物を残さないようにする
依頼する前に確認しておきましょう。
輸送費用が割高になる車両がある
車の輸送を依頼する際、車種や車両状態によって通常より費用が高くなる場合があります。
これは一般的な積載方法では対応できず、特別な輸送方法や追加作業が必要になるためです。
見積もり後に「想定より高かった」とならないよう、事前に割高になりやすい車両条件を下記で確認しておきましょう。
追加費用を請求される可能性がある車両は、以下のとおりです。
| 追加費用条件 | 理由 |
| 車高を低く改造したローダウン車 | 積載時にバンパーや下回り損傷のリスクがある |
| 全高が2m以上ある車 | 積載台数が減って輸送効率が下がる |
| 旧車や高級車 | 特別な保険対応が必要になる |
多くの陸送業者では破損のリスク軽減や複数台まとめて輸送するため、最低地上高15cm以上最高地上高2.0m未満の車両が通常料金の対象と規定されています。
ローダウン車や全高が2メートル以上の車はこの基準を満たさず、追加料金が発生したり、対応不可と判断されることがあります。
とくに背の高い車両は通常の積載車を使えず、トラック枠(特殊車両扱い)になるケースがあります。
また、旧車や高級車は慎重な取り扱いや特別な保険対応が必要になるため、対応できる業者が限られます。
このように、車両条件によって輸送費用は大きく変わるので、不要な追加費用を防ぐためにも見積もり時には車種や改造の有無、サイズを正確に伝えましょう。
事前に傷などがないかチェックする
輸送時の破損トラブルを防ぐため、車の引き渡し当日は引取に来たスタッフと一緒に、車両状態(傷の有無)を確認しましょう。
輸送後と比較できるように写真などで記録しておくことが大切です。

このとき、ほとんどの業者で、複写式のチェック表を貰えるので保管しておこう!
なお、ドライバーの過失以外(天災や飛び石など)でついた傷に関しては、補償対象外となるのが一般的です。
特に旧車の場合は、部品が外れていても経年劣化と判断され、補償対象外となるケースがあります。
そのため、事前に輸送可否や補償内容を細かく確認しておくことが重要です。
車内に荷物を残さないようにする
車を輸送する場合、車内を完全に空にしておく必要があります。
多くの陸送業者が加入している運送保険は、輸送中の事故による車両本体の損害を補償するものです。
車内に積まれた家具や段ボール、生活用品は補償対象外となり、飛び石や急ブレーキによる破損が起きても補償されません。
また、車内に荷物がある状態は貨物輸送とみなされるため、業者の運送約款や貨物自動車運送事業法の観点から、輸送自体を断られる可能性もあります。
車の工具やスペアタイヤなどの積み込みを認めている業者もありますが、紛失や破損が起きても自己責任になります。
任意保険の動産特約に加入していても、車両輸送における荷物の破損は補償対象外です。
引き渡し前に一度車内を確認し、安心して輸送を任せられる状態に整えておきましょう。
車の引越し後に必要な手続き
車の輸送後は、住所変更などの手続きを速やかに行う必要があります。
主な手続きは、次のとおりです。
| 手続き | 備考 |
| 車庫証明書の住所変更 | 申請から交付まで約1週間 |
| 車検証の住所変更 | 転入後15日以内が義務 |
| ナンバープレートの変更 | 陸運支局の管轄変更時に必要 |
| 運転免許証の住所変更 | 転入後15日以内の手続きが推奨 |
| 自賠責保険・任意保険の住所変更 | 補償継続のため必須 |
道路運送車両法第12条で、車検証の住所変更を転入後15日以内に行うことが定められています。
変更手続きを行わなかった場合は、50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。(同法第109条)
なお、普通自動車の場合、車検証の変更には新住所での車庫証明書が必要となります。
車庫証明書の発行には1週間ほどかかるため、転入後は早急に最寄りの警察署で申請しておきましょう。
また、陸運支局や軽自動車検査協会の管轄が変わる場合は、ナンバープレートの変更も行う必要があります。
こういった書類の手続きが平日日中に難しい場合や手間を減らしたい場合は、対応可能な業者へ相談するのも一つの方法です。
まとめ
引越しで車を輸送する場合、引越し業者よりも陸送業者に依頼する方が輸送費用を抑えられます。
引越し業者のオプション車両輸送サービスは、手続きが簡単な反面、提携業者への委託費用が上乗せされるため、料金が高くなりやすい傾向があります。
2月〜4月の繁忙期は料金が10〜15%ほど高くなる傾向にあるので、複数社で見積もりを取り、条件を比較することが重要です。
なお、この時期は引越しと車の売買により車両輸送の需要が高く、直前での予約は取りにくい可能性があります。
希望の日程に確実に届けたい場合は、時期をずらすか、2〜3ヶ月程度早く予約するとよいでしょう。
車陸送.comでは、沖縄県〜北海道まで全国どこでも対応しています(※一部離島対応不可)。
引越しや転勤でお車の輸送を検討されている方はお気軽にお問い合わせください。
また、数ある引越し業者の比較もしたいという方には、引越しの一括見積もりサイトがおすすめです。
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